今回は、スロープ直後にバンクが設置されているコースレイアウトについての考察です。
例えば、ジャパンカップ2017のコースレイアウトのうち、BBのパターンではテーブルトップ〜下りスロープの直後に、オメガバンクが設置されています。
3レーンコースを使用した大会などでも、良く設計されるレイアウトです。
バンクの手前のスロープが、登りなのか、下りなのかによって、ミニ四駆の姿勢が変わります。
スロープの直後にバンクがあるコースレイアウトで、ミニ四駆がどのような姿勢になっているのかを考察します。
目次
スロープの向きによる姿勢の違い
バンク手前のスロープが登りの場合
バンク手前に登りスロープが設置されている場合(ドラゴンバック含む)、バンク付近に着地するときのミニ四駆の姿勢として、以下の3つが考えられます。
- フロントが上がり、リアが下がっている
- 水平
- フロントが下がり、リアが上がっている
バンク手前のスロープが下りの場合
次は、テーブルトップの最後、バンク手前に下りスロープが設置されている場合の、ミニ四駆の姿勢です。
- 水平
- フロントが下がり、リアが上がる
スロープが、登りなのか下りなのかによっても、バンク付近に着地する際のミニ四駆の姿勢が変わります。
着地の姿勢による衝撃の受け方
続いて、着地の姿勢の違いによる、ミニ四駆の衝撃の受け方について考察します。
こちらは、ミニ四駆の着地点がバンクの手前なのか、バンクに入っているのかによって受ける衝撃が変わります。
フロントが上がり、リアが下がっているとき
①バンク手前に着地の場合
リアから着地し、その後にフロントが着地するため、フロントより先にリアが着地の衝撃を受けます。
そのため、リアから受ける衝撃を受け流すために、ヒクオなどのリア提灯での制御が好ましいです。
②バンクに着地の場合
バンクに着地した際、一番良い姿勢です。
バンクの登りの角度に合わせてミニ四駆のフロントが上がっているため、スムースに4輪着地となります。
すると、ミニ四駆全体で着地の衝撃を吸収出来るうえ、4輪設置によりパワーロスも減り、ジャンプ後の再加速も良く、理想の姿勢となります。
水平
①バンク手前に着地の場合
バンク手前のフラット面に対して水平に着地出来れば、
無理なくバンクに進入出来ます。
こちらも、4輪設置により再加速が良くなります。
②バンクに着地の場合
水平のままバンクに着地すると、フロントバンパーからバンクに突っ込みます。
衝撃、ロスともに大きくなりますので、ジャンプ時の挙動を今一度確認しましょう。
フロントが下がり、リアが上がる
①バンク手前に着地の場合
フロントから着地し、その後にリアが着地するため、リアより先にフロントが着地の衝撃を受けます。
そのため、フロント提灯などで制御するのが理想です。
②バンクに着地の場合
フロントからバンクに向かって突っ込む形となり、受ける衝撃がとても大きくなります。
この姿勢ではロスがとても大きいため、ジャンプの姿勢を見直す必要があります。
原因として、スロープでの飛距離が長いことや、ミニ四駆が軽すぎて飛んでいることも考えられます。
まとめ
- 着地の姿勢によって、受ける衝撃が違う。
- パワーロスを防ぐためには、飛距離と着地点が重要。
今回の考察で、スロープからのバンクでは、以下のような着地の姿勢が理想であることが分かりました。
- バンク手前に水平に着地する。
- フロントを上げ、リアを下げた姿勢でバンクの角度に合わせてバンクに着地する。
以上のように、スロープの直後にバンクがあるコースでは、ミニ四駆は様々な姿勢で着地しています。
これらの考察からも分かるように、スロープにおけるジャンプの飛距離を制御することも、とても大切なセッティングとなります。
飛距離の調整方法は、ブレーキを貼ることや重量を変化させることが挙げられますが、スロープからのジャンプでバンク手前に着地させるためにブレーキをかけすぎると、バンクでもブレーキがかかり減速してしまいます。
その際は、フロントアンダーから少し後ろにブレーキを貼る、いわゆる腹ブレーキで、スロープで効いてバンクで効かないセッティングを目指しましょう。