このページを読んでくれている方々の中には、ここ数年のミニ四駆ブームをきっかけとして、数十年ぶりにミニ四駆を作ったという人も多いかと思います。
タミヤの公式大会では30代から40台のレーサーが多く、みんな少年のような笑顔で大会に参加しています。
しかし、ブームから時間が経ち、大会に出場している方々の影で、ミニ四駆本来の楽しさを忘れかけている方も増えてきているのではないかと感じています。
単なるブームではなく、カルチャーとしてのミニ四駆が定着するように、今一度、皆さんもミニ四駆の楽しみ方を考えてみてほしいのです。
今回は、ミニ四駆はレースに勝つだけが全てじゃない。もっと、根本的な楽しさを忘れないでほしいというお話です。
目次
【第一段階】ミニ四駆に復帰して、子供の頃に描いていた理想のマシンを作った喜び
大人になって金銭的に余裕があることで、子供の頃に思い描いていた理想の改造を実現してみたくなった。あの頃のように速いマシンをつくりたい。自分が思うパーツを全てつけたマシンを作りたい。
このような子供の頃の思い出をもとにミニ四駆に復帰した方も多いと思います。そして、理想のマシンを作って、コースで走らせることで、子供の頃の楽しさを思い出したのではないでしょうか。
ミニ四駆に復帰して最初の楽しさはここにあったのだと思います。
そして、そこからミニ四駆のことを色々と調べていったとき、今のミニ四駆の進化っぷりに驚いたのではないでしょうか。
「提灯システムやアンカーって何だ!?ボディがパカパカ動いてるし!なんだこりゃ!しかも、見た目もめっちゃカッコいい!」
それを知って、見よう見まねで作ってみる。ニッパーとピンバイスだけでは工具が足りないから、ルーターを買ってみる。そうして、ミニ四駆沼にハマっていきましたよね。
まさに、「マシンを作って走らせる楽しさ」をモチベーションにしていたと思います。
【第二段階】レースに出場し、勝つことを目的にする
今もタミヤの公式大会が開催されていて、色々調べて試行錯誤して作り上げたマシンを持って大会に出場してみた方も多いと思います。
でも、いざ大会に出場してみると、レベルの差に驚いたのではないでしょうか。
大会ではコースアウトしてしまったり、速いレーサーばかりで、一次予選も通過できない。でもその悔しさをバネに、家に帰って改造して、また大会に出てみる。
まさに、「レースに勝つこと」をモチベーションにしている状態です。
昔に比べ、競技としてのミニ四駆がとても発展していることで、レースに勝つことを目標としているレーサーが多くいます。
もちろん、速いマシンを作るうえで一番のモチベーションになるのは、レースに勝ちたいという気持ちです。ただ、何回か大会に出場していく中で、そのモチベーションを持ち続けることが難しくなってしまった人もいるのではないでしょうか。
いざ大会に出場したものの…
大会に出場したけど、また負けた。何度挑戦しても、全然勝てない。
こうしたことを繰り返しているうちに、大会で勝つことだけが全てになってしまっているレーサーか増えてきていると感じています。
果たして、ミニ四駆の楽しさはそれだけなのでしょうか。
もちろん、速いマシンを作ってレース勝つ喜びはとても大きなものだと思います。でも、復帰したレーサーは年齢も重ねていることで仕事も忙しく、家庭もあってなかなか自分一人の時間を作ることが難しいという方も多くいます。
そんな中で、レースに勝つことだけを目標としていることが弊害にもなっているのではないでしょうか。
現実では、他の時間を削ってガチマシンを作り続けるモチベーションを保ち続けるのが難しいという方も多いでしょう。
そうして、せっかく復帰して始めたミニ四駆に対するモチベーションを維持できなくなり、また遠ざかってしまうのは、とても勿体ないことだと感じています。
そうならないためにも、ここで今一度、ミニ四駆の楽しさを思い出してみましょう。
ミニ四駆は、レースに勝つことだけが全てじゃない。作る楽しみを思い出そう。
初めてミニ四駆を作ったとき、または、復帰して最初のマシンを作ったとき、単にマシンを作るだけでも楽しかったですよね?ミニ四駆本来の楽しさは、そこにあるのではないかと考えています。
ミニ四駆を買ってきて、単に説明書どおりに作るだけでも楽しい。誰もが、一度はこう感じたことがあるかと思います。
その先に、競技としてのミニ四駆があります。もちろん、競技としてのミニ四駆では、大会に向けてガチで改造し、勝利を狙うことは必要なことです。
ただ、ミニ四駆の楽しさはそれだけではないことを忘れないでいてもらいたいのです。
それこそ、子供の頃は「ミニ四駆を作る」というだけでも楽しかったはずです。
それが、復帰して色々な情報を得ていく中でいつのまにかガチ勢となり、いくら改造しもなかなかレースに勝てないことでストレスが溜まっていませんか?
そのストレスが、ミニ四駆本来の楽しさを忘れさせてしまっている気がするのです。
ミニ四駆を楽しむために、もっと肩の荷を降ろしても良いのではないでしょうか。
こんな甘いことを言ってられないという、モチベーション高きレーサーはそれでオーケーです。新たな大会に向けて一緒にマシンを作り上げていきましょう。
ただ、それだけではミニ四駆をカルチャーとして根付かせることが難しいことも事実です。ガチ勢だけでは、その熱量についていけないレーサーが増えてしまい、このブームが一過性のものとして終わってしまいます。
一過性のブームでは、ブームが過ぎ去ったあとが悲惨です。ミニ四駆やパーツなども、今のようにすぐ買える環境も無くなってしまいます。それはとても勿体ないことです。
せっかくミニ四駆の楽しさに気づいて復帰したのですから、是非これを趣味の1つとして、ずっと続けていこうではありませんか。
ブームではなくカルチャーとして根付くことには、多くのメリットがあります。
公式大会が毎年開催される。ミニ四駆をやっている人が周りにいつでもいる。ミニ四駆を新たに始めたいと思った人も、近くのお店で買ってすぐに始められる。
こうした環境を残すことが、これからのミニ四駆界にとって大切ではないかと思っています。そして、その環境を作っていくうえでも、せっかくミニ四駆に復帰した人を減らしたくないのです。
そこで、このミニ四駆改造アカデミーでは、2019年に新たなコンテンツを発信してみたいと思います。
ミニ四駆の製作動画をYouTubeにアップしていきます
ミニ四駆の作る楽しさを感じてもらいたいという気持ちを込めて、YouTubeでチャンネルを開設し、ミニ四駆の作成動画をアップしてみようと思います。
これは、単にミニ四駆を作ることが好きな自分が、「黙々とミニ四駆を作っている動画を見たい」という想いから考えついたものです。
自分は、YouTubeにアップされている動画の中で、淡々と作業している動画を観るのが好きなんです。
色々なプラモデルの作成動画を、ただ垂れ流しで見ているだけでも、楽しさを感じてしまいます。そこで気づいたのが、淡々とミニ四駆を作る動画がないことです。
無いのであれば、自分で作ってしまおう!と思って、今年からYouTubeに動画をアップしてみたいと思います。
ということで早速、クロスシステム第2弾のデクロス-02(DCR-02)を製作してみました。
⬇︎動画はこちら⬇︎
このように、まずは淡々とミニ四駆を作る動画をアップしてみたいと思います。そして、ゆくゆくは、このブログで紹介している改造を動画に変えていきたいと思います。
この動画を通じて、前述したように、単にミニ四駆を作るという楽しさが伝われば良いなと思っています。
最後は動画の宣伝になってしまいましたが、ミニ四駆をカルチャーとして根付かせるためにも、色々なことを発信していきますので、今年も宜しくお願いします。
それでは最後に、定番の…(笑)
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