ミニ四駆は、様々なパーツから成り立っていて、それぞれ名称があります。
ここでは、ミニ四駆によく登場する名称について、カテゴリー分けをしながら紹介していきます。
目次
カテゴリー別ミニ四駆用語
名称をタップすると、ページ下部の解説に移ります。
ミニ四駆本体に関する用語
マシン
マシンとは、ミニ四駆のこと。
ミニ四駆の同義語として扱われます。
素組み
素組み(すぐみ)とは、説明書どおりに作り上げたマシンのこと。
MAシャーシやFM-Aシャーシなどは、素組みでも速いと評判です。
シャーシの作りや性能の違いにより、基本性能が高く素組みで速いと言われているものがあります。
改造
改造とは、ミニ四駆にパーツを取り付けたり加工を施したりすること。
アイデア次第でオリジナルのマシンが作れるので、ミニ四駆の醍醐味でもあります。
レースで勝つための改造だけでなく、コンクールデレガンスと呼ばれるデザイン性を競う大会に向けた改造もあり、ミニ四駆の楽しみ方は千差万別です。
ボディ
ボディとは、シャーシに載せてミニ四駆のデザインを印象づける車体のこと。
公式大会のレギュレーションでも、ボディを載せることが必須となっています。
キット付属のボディは、主にABSやカーボンなどが主流ですが、公式大会での使用率がダントツに高いのがポリカボディ。
ポリカーボネイト製のボディはとても軽量で改造もしやすいので、レースに出場する多くのマシンが採用しています。
シャーシ
シャーシとは、ボディ以外のパーツを取り付ける、足回りの枠組みのこと。
先に紹介したように、モーターを搭載する位置が違う、様々な形状のシャーシが存在します。
ミニ四駆ガチ勢に一番人気のあるシャーシは、MSシャーシ。
多くの人が、シャーシを3分割できるMSシャーシの特徴を活かした『MSフレキ』という改造をしています。
駆動に関する用語
ギヤ
ギヤとは、ミニ四駆の動力源であるモーターの回転を、タイヤまで伝達するためのパーツ。
様々なギヤ比が用意されており、ギヤ比により最高速が伸びるセッティングや、トルク重視のパワーが出るセッティングに変更できます。
モーター
モーターとは、電池からの電気エネルギーを動力である回転エネルギーに変換するもの。
ミニ四駆を動かす動力の源です。
モーターの種類による主な違いは、回転数やトルク、消費電力です。
コースレイアウトに合わせた理想の走りができるように、モーターを選びます。
なお、使用するシャーシにより、使えるモーターが決まっています。
電池
電池とは、モーターを動かす電気エネルギーを溜めているもの。
モーターと並び、ミニ四駆の動力の源です。
ミニ四駆の公式電池はアルカリ電池とニッケル水素電池の2種類があります。
多くのレーサーは、繰り返し使用できる充電式のニッケル水素電池『ネオチャンプ』を使用しています。
ターミナル
ターミナルとは、電池からの電気エネルギーをモーターに伝えるための金属パーツ。
ターミナルの種類は、キット付属の銅ターミナルと、グレードアップパーツとして販売されているゴールドターミナルの2種類があります。
キット付属の銅ターミナルは、その名のとおり素材が銅で出来ていますが、銅は酸化するというデメリットがあります。
一方で、ゴールドターミナルは、銅ターミナルに金メッキを施したもの。
ゴールドターミナルは、メッキのおかげで腐食することもなく、メンテナンス性が向上します。
足回りに関する用語
ホイール
ホイールとは、車輪としてモーターからギヤを伝わってきた回転をタイヤに伝えるためのパーツ。
素材はプラスティックやカーボン、アルミなど様々。
形状もたくさん用意されており、足回りのデザイン性をアップさせることができます。
タイヤ
タイヤとは、ホイールの外側に取り付けて、路面に直接触れるパーツ。
ミニ四駆のタイヤは、主に硬さによって種類が分けられ、右に行くほどタイヤが硬く、グリップ力が減ります。
ノーマルタイヤ▶︎ハードタイヤ▶︎スーパーハードタイヤ▶︎ローフリクションタイヤ
シャフト
シャフトとは、動力伝達用の軸のこと。
シャフトにも色々な種類があります。
ギヤを支持するシャフト、ギヤからギヤへ動力を伝達するプロペラシャフト、ギヤの回転をホイールに伝達するドライブシャフト。
動力伝達用のパーツということもあり、シャフトがスムーズに回転するか否かで速度にも大きく影響します。
軸受け
軸受けとは、シャフトの軸を受ける部分のこと。
以前、ミニ四駆のキットに付属していた軸受は、ハトメという金具が採用されていましたが、現在は主に低摩擦樹脂の素材で作られた軸受けが付属しています。
その低摩擦樹脂より、さらに摩擦による抵抗を減らすのが、ボールベアリング。
軸受けの抵抗を減らすことで、速度をアップさせることができます。
シャーシに関する用語
バンパー
バンパーとは、前後のタイヤより前方あるいは後方に位置している、ローラーやプレートなどを取り付けられる部分のこと。
バンパーにグレードアップパーツを取り付けることで、マシンのコースアウトを防ぎます。
バンパーには、フロントバンパーとリヤバンパーがあります。
フロントバンパーとは、前輪より前に位置している、ローラーやプレートなどを設置できる部分のこと。
リヤバンパーとは、後輪より後ろに位置している、ローラーやプレートなどを設置できる部分のこと。
ローラー
ローラーとは、ミニ四駆をコースで走らせるときにマシンを支え、安定させるためのガイドとなるパーツ。
ローラーの材質は、低摩擦樹脂やアルミだけでなく、外周部分にゴムリングを取り付けたものまで様々。
マシンがコーナーを走るとき、ローラーがスムーズに回転することでマシンを安定させています。
アンダー
アンダーとは、主にバンパーの下面のこと。
アンダーガードと呼ばれるパーツや、プレートを取り付けることで、コースへの復帰率を向上させます。
スロープなどでマシンがジャンプしたときは、着地のときにコースの壁に乗り上げてしまうことがあります。
そのとき、アンダーにアンダーガードと呼ばれるプレートを取り付けておくと、コース壁に乗り上げたときにスムーズにコースに復帰できるのです。
ミニ四駆コースに関する用語
5レーン・3レーン
ミニ四駆のコースは、主にタミヤの公式大会に採用されている5レーンコースと、ジャパンカップジュニアサーキットと呼ばれる家庭用の3レーンコースの2種類があります。
その名のとおり、5レーンは5台、3レーンは3台のマシンを一度に走らせることができます。
5レーンと3レーンではコースの材質や形状が違うので、セッティング方法も大きく変わります。
コースに合わせて改造されたマシンは、5レーンで走らせるマシンを公式用、3レーンで走らせるマシンを3レーン用と呼ぶことが多いです。
JCJC
JCJCとは、ジャパンカップジュニアサーキットの略。
家庭用の3レーンコースのことです。
タミヤから販売されているスロープやバンクなどのセクションを使うことで、コースを拡張できます。
ミニ四駆ステーションに設置されているコースは、主にJCJCを繋げたコースです。
立体コース・フラットコース
ミニ四駆のコースは、スロープなどのセクションでマシンが走行中にジャンプする立体コースと、ジャンプするセクションがないフラットコースに分けられます。
近年のコースは、立体コースが主流です。
とはいえ、フラットコースもまだまだ根強い人気があります。
フラットコースの鬼門はレーンチェンジ。
速度域の高いフラットコースで、いかにしてレーンチェンジを攻略するかは、腕の見せ所です。
レーンチェンジ
レーンチェンジとは、マシンの走行レーンが変わるセクションのこと。
ミニ四駆のレースは、スタートした位置にマシンが戻ってきてゴールとなります。