本日、2019年ウインター東京大会のコースレイアウトが発表されました。
【発表】11月開催『ミニ四駆グランプリ2019ウインター東京大会』の戦いの舞台となる公式コース『REIWA サイクロンサーキット2019』を初公開。あなたの挑戦をお待ちしています!🔥🏁 #mini4wd #ミニ四駆 pic.twitter.com/MW6FgR6Z6h
— ミニ四駆【タミヤ公式】TAMIYA MINI 4WD🏁 (@mini4wd) October 17, 2019
本記事では、ミニ四駆グランプリ2019ウインター『REIWAサイクロンサーキット2019』を攻略するためのポイントを考察します。
今回は、サイクロンマグナムメモリアルの発売に合わせ、1996年に開催されたスーパージャパンカップ(以下、SJC96)のコース『スーパーサイクロンサーキット』がモチーフとなったコースです。
当時、SJC96でサイクロンマグナムが特別先行販売されました。
コースレイアウトは、ダブルバウンシングストレートや、最近の公式大会で登場する確率が高いデジタルカーブなどのセクションで構成されています。
早速、セクション紹介とセクション毎の攻略ポイントを見ていきましょう!
目次
セクション紹介
今回の『REIWAサイクロンサーキット2019』は、以下の6つのセクションで構成されています。
- スーパーサイクロンストレート
- ダブルバウンシングストレート
- サイクロンコーナー
- サイクロンバンク45
- セレブレイトチェンジャー35
- グライドサイクロンバンク30
- サイクロンバンク20
- ライトニングコーナー
- デジタルカーブ
それぞれのセクションの特徴と攻略ポイントを、詳しく見ていきましょう。
スーパーサイクロンストレート
スタート直後は、本大会の名を冠した『スーパーサイクロンストレート』です。
SJC96では、3連タイフーンドームという、風を巻き起こすトンネルセクションが登場し、話題となりました。
コロコロオンラインで、当時のセクションを確認できます。
今回は、直前にデジタルカーブが設置されたことで、レース2週目以降にマシンの加速力が問われるストレートになりそうです。
ダブルバウンシングストレート
ジャパンカップ2017で登場したダブルバウンシングストレート。
バウンシングストレートは、セクションの設置方向によってバウンシングの角度が変わります。
今回も日程によって設置方向が変わるため、当日のレイアウトを見てセッティングを変える必要があります。
バウンシングストレートA/Bは、入口がなだらかな登りでそのまま頂点で軽くジャンプするので、コースアウトすることは考えにくい空気セクションでした。
問題はB/Aとして設置された場合です。
B/Aのパターンでは、入口からマシンが下り、その後に角度のある登りスロープになり、そのままマシンが大きくジャンプします。
バウンシングが2連続で続くため、最初のバウンシングで跳ねたマシンの着地を上手く合わせないと、2つ目のバウンシングに着地したときにマシンが跳ね上がり、コースアウトする確率が上がります。
今回、特に注目すべき点は、2つ目のバウンシングのあと。
ストレート1枚で180度コーナーに繋がるので、ジャンプの距離が伸びてしまうとコースアウトする危険があります。
コーナーに入るときには、提灯連動のギミックでスラストをしっかり効かせて、コースアウトを防ぐことが大切です。
バウンシングがA/B▶︎A/Bならば速度重視、B/Aのパターンがあればブレーキを効かせて速度を調整しましょう。
サイクロンコーナー
マシンが180度ターンする、サイクロンコーナー。
SJC96では、ここから180度バンクが6連続のセクションでしたが、今回は単純なコーナーとして登場です。
デジタルカーブ対策としてスラダンを使う場合は、サイクロンコーナーから先のセクションにある連続カーブで、大きく減速してしまう可能性があります。
サイクロンバンク45
サイクロンコーナーの間に挟まれている、サイクロンバンク45。
バウンシングストレート対策のブレーキがここで効いてしまうと、マシンがほとんど加速できずに速度負けする恐れがあります。
バンクスルーができるブレーキセッティングが鍵となりそうです。
セレブレイトチェンジャー35
今回のレーンチェンジは、セレブレイトチェンジャー35が設置されています。
サイクロンバンクと同じく、バンクスルーを意識したセッティングが必要です。
グライドサイクロンバンク30・サイクロンバンク20
最近の公式大会で恒例となった30度のグライドバンク。
その先には、またしてもサイクロンバンク20が待ち受けています。
このセクションのみ、30度のバンクと20度のバンクが繋がっています。
バンクが緩いので、ブレーキをかけ過ぎて止まってしまうということは考えにくいですが、それでも極力スピードを落としたくないところ。
リヤステーを極力擦らないために、取り付け位置を前寄り、且つ高さを設けて取り付けるのが良さそうです。
ライトニングコーナー
フラットな90度コーナーが続くライトニングコーナー。
SJC96では、ハリケーンコーナーという名称のセクションでした。
のちに、ハリケーンソニックが発売となったため、その名前を連想させるセクション名でした。
今回のライトニングという名称には、何か意味が隠されているのでしょうか?
ライトニングと言えば、VSシャーシを搭載しているライトニングマグナム。
VSシャーシの後継機となるVZシャーシは来春発売とのことでしたが、この名称にどんな意味があるのか楽しみです。
デジタルカーブ
最後に待ち受けているのが、デジタルカーブ。
今回は、デジタルカーブがS字に配置されています。
フラットでありながら、大きく減速するセクションです。
極力速度を落とさずに抜けるためには、やはりスラダンが最適でしょう。
スラダンに内臓されたバネの力で、コース壁面からマシンを押し戻そうとする力が働きます。
デジタルカーブではコース壁面からマシンを押し戻すように機能し、マシンがデジタルから受ける衝撃を緩和させながらインコースを向いて走れるので、デジタルカーブを速く抜けることができます。
一方で、ピボットはコース壁に沿うようにマシンが走行するため、減速が大きくなります。
とはいえ、コースレイアウト全体を見てみると、スラダンよりもピボットのほうが減速をさせずに走りきることが出来るのではないかと思います。
そこで、デジタルカーブの減速をあえてピボットで攻めるのも、一つの手ではないでしょうか。
まとめ
全体感として、REIWAサイクロンサーキット2019は高速コースと言えるでしょう。
ダブルバウンシングストレートの向き次第では、マッハダッシュ一択ではないかと思います。
さらに、今回のレイアウトではスロープなどの立体セクションが無いため、バウンシングを上手く攻略できれば、MSフレキ以外のマシンでも勝てるのではないでしょうか。
軽さを活かしたVSや、バンクに強いFM系のシャーシでも、ワンチャンありそうです。
当時のコロコロコミックでは、SFMシャーシのブロッケンGをベースとした改造例が掲載されていました。
ちなみに、優勝マシンはアストロブーメラン。
SJC96では大径タイヤが流行っていましたが、流石に今は小径タイヤが主流ですね。
今回のコースでは、フロントアンダーのブレーキでバウンシングを調整しながら、ローラーベースを縮めてバンクの速度を落とさずに走りきるセッティングが理想です。
リヤのブレーキは、バンクの速度を優先して貼らないという選択もありではないでしょうか。
右回りのコースとは言え、バンクが多々あることでコーナーは左右バランス良くあるので、タイヤ径を変えてマシンを寄せる方法は必要ないでしょう。
一番効果的なのは、スラストを抜いたセッティングではないでしょうか。
スラストが無いと、バンクでコースアウトする可能性がありますが、本レイアウトで一番キツいサイクロンバンク45はバウンシングのあとのコーナー直後にあります。
となると、サイクロンバンク45ではそこまで速度が乗っていないので、スラストを極力抜いてもコースアウトせずに抜けられるのではないかと考えます。
あとは、デジタルカーブの安定性を向上させるために、フロントは車軸を中心とした2段構えのローラーがベスト。
今回は、ジャパンカップ後の大会で、久しぶりの高速コースです。
ジャパンカップではDDBに泣かされた方は、ここでリベンジしたいところですね。
土曜と日曜の2日間あるので、まずは土曜日にどんなレースが繰り広げられるかが気になるところ。
レースに向けて、マシンを準備しましょう!