コラム

最速ミニ四駆への道 初級編

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準備編で、ミニ四駆を作るうえでの基礎を習得しました。まだ準備編を読んでいない方は、最速ミニ四駆への道 準備編をご覧ください。

この初級編では、ミニ四駆の醍醐味である「改造」をメインに考察していきます。

 

「ミニ四駆で、改造が一番やりたかったんだよ!」

 

という逸る気持ちを抑えてもらい、まずは今回の初級編を読んでみてください。

なぜなら、ミニ四駆の改造は、方向性を間違えるととんでもなく遠回りをすることになるからです。

もちろん、遠回りして得た知識や経験は、自らの成長に大いに役立ちます。しかし、それらには、しっかりとした情報を手に入れることが大切です。

その方向性を間違わないためにも、ここではミニ四駆の改造の本質に焦点を当てていきます。

本質を理解することで、目的地を明確にすることが出来ます。それが、最短で最速のミニ四駆を作り上げることに繋がります。

それでは、初級編を始めましょう。

目次

ミニ四駆を改造する前に

改造を始める前に、まずはミニ四駆の醍醐味について考えてみましょう。

といっても、説明するまでもないですが、ミニ四駆は「自分の好きなように改造出来る」ということが一番の楽しさです。

自分なりに考えて、色々なパーツを使ってミニ四駆を組み立てる。自分流にカスタムすることで、世界で一つのマシンを組み立てる。

ミニ四駆の改造には、正解がありません。人それぞれ、改造のやり方が違います。

 

仮に、最速のミニ四駆を作ることに正解があるのであれば、それを真似して作れば最速のマシンが作れます。しかし、それではみんなが同じ改造をすれば良いし、改造するという楽しみもなくなります。

そんなことでは、ミニ四駆がここまで発展することもなかったでしょう。

このことからも、みんなが違う改造を出来ることが、ミニ四駆における楽しさであると言えます。

ミニ四駆を改造する目的を考えよう

突然ですが質問です。なぜミニ四駆を改造したいのでしょうか?

「そりゃあ、誰にも負けない最速のマシンを作りたいからに決まってるじゃん!」

まさに、それがミニ四駆を改造する目的です。

ミニ四レーサーが思っている、「誰よりも速い、誰にも負けない最速のマシンを作る」ということが、共通の目的になります。

 

では、その目的を達成するために、何が必要だと思いますか?

熱意?情熱?根性?

 

そう、その3つが目的達成のために必要なことです!

…なんて、気持ちだけで最速のミニ四駆は作れません。

 

もちろん気持ちは大切です。むしろ、これからミニ四駆を改造していくうえで、PDCAを回しながら淡々と継続するためには、気持ちの部分がとても重要です。

しかし、あなたは、最速のミニ四駆を作りたいという「気持ち」については既に持っているからこそ、このページに辿り着いたのではないでしょうか。

そのため、ここでは「気持ち」の部分ではなく、「考え方」として、目的達成のために必要なことを探ります。

改造における本質とは

最速のミニ四駆を作るうえで、理解しておきたいことがあります。それは、改造における本質を見極めることです。

何のために改造するのか。どうやるのか。何が必要なのか。本質を見極めることで、自分のマシンを改造するにあたり本当に必要なことが見えてきます。

 

ミニ四駆は、闇雲にパーツを付けただけでは速くなりません。むしろ、パーツを付けたことにより、遅くなることもあります。

ミニ四駆の改造における本質を、しっかりと理解しておくことで、どのようにマシンを速くするか、コースアウトするときはどのように安定性を向上させるかなど、明確な目的を持って改造していくことが出来ます。

 

初めからこれを意識しているか否かにより、成長スピードに大きく影響します。最速のミニ四駆を目指していく過程で、絶対に壁にぶつかることが訪れます。そのときには、改造における本質を振り返って、今のマシンに必要なことは何なのかということを思い出してみてください。

グレードアップパーツとは?

グレードアップパーツ(以下、GUP)とは、タミヤから販売されている、ミニ四駆専用の改造パーツです。

ミニ四駆の大会では、タミヤ製のミニ四駆、ラジ四駆、ダンガン用のパーツを使用することと定められています。

社外品として似たようなパーツ類が販売されていますが、大会に出ることを意識している以上、必ずタミヤの純正品を使用するよう注意してください。

 

なお、GUPの袋にはITEM番号が記載されていますが、この番号に注目してみましょう。

1から始まる番号と、9から始まる番号の2種類を見かけることがありますが、特に9から始まる番号は限定商品に付けられる番号です。

限定商品は、生産に限りがあるため、気がつくと手に入らない可能性があります。商品によっては数年後に再販される場合もありますが、基本、手に入らないものと捉えていてください。

あとから、やっぱり欲しかったとなっても、時すでに遅しとなってしまうため、9から始まる番号のパーツで購入を悩んでいるときは、とりあえず買っておくのが良いでしょう。

ミニ四駆を改造してみよう!

ここからは、実際にミニ四駆を改造してみましょう!

 

まずは、簡単にスピードアップ出来る、モーターを変えてみましょう。

改造の本質にも書いたとおり、ミニ四駆はモーターと電池で速さが決まります。

初めて組み立てたミニ四駆には、ノーマルモーターが搭載されていますが、これを変えるだけでかなりのスピードアップを期待出来ます。

モーターを変えてみよう

初めてモーターを選ぶときにおすすめなのは、トルクチューンモーターです。

モーターには、チューン系と呼ばれるものと、ダッシュ系と呼ばれるモーターがあります。

チューン系には、最高速重視のレブチューンモーター、加速重視のトルクチューンモーター、それらの間のアトミックチューンモーターがあります。

単純に考えてしまうと、レブチューンが一番速いのではないかと思ってしまいがちですが、ミニ四駆をコースで走らせたときをイメージしてみましょう。

 

スタートでは、加速が必要です。そして、コーナーでは減速します。コーナーを抜けたら再度、加速が必要です。

するとどうでしょう。ミニ四駆が最高速度に達する前に、コーナーで減速して再度加速が必要になることが多いのではないでしょうか。

 

かなり長いストレートがあるコースならば、最高速度に達することもありますが、一般的にそれほど長いストレートがあるコースはありません。

特に、今の主流である立体コースでは、スロープでジャンプするときに敢えてブレーキをかけ、減速させることがほとんどです。

それらを考慮すると、最高速重視のレブチューンモーターより、加速重視のトルクチューンモーターを選択するほうが、コース全体を走り切るには適していると言えます。

これが、トルクチューンモーターをおすすめする理由です。

※上記のトルクチューンモーターは、最速ミニ四駆への道でオススメしているFM-Aシャーシ用です。MAシャーシを使っている方は、両軸のトルクチューンモーターPROを使用してください。

実際に、トルクチューンモーターに変えたら、コースを走らせてみましょう。

ノーマルモーターとは比べものにならないほど、スピードが上がっていると思います。しかし、モーターのパワーを上げることで、新たな問題が発生しているのではないでしょうか。

それは、モーターをパワーアップさせたことにより、コースアウトするということです。

モーターを変えてスピードが上がるということは、コーナーでコースアウトするリスクが高まります。ミニ四駆の改造には、スピードアップと安定性の向上が不可欠です。

そのため、次に必要なことは、コーナーでの安定性の向上です。

ファーストトライセットで改造の基本を学ぼう

素組みのマシンでモーターのパワーを上げると、コースアウトしてしまうので、安定性を向上させていきたいと思います。

安定性を向上させるには、ローラー選びや、バンパー、スタビライザーなどを使うことが出来ます。

初めての場合、どれを買えば良いのか迷ってしまうと思います。

そこでおすすめなのは、一通りのパーツがセットになっている「ファーストトライセット」です。

 

このファーストトライセットには、先ほど説明した安定性を向上させるためのFRPプレートやローラー、スタビライザーセットになっています。

この先、ミニ四駆を改造するうえで基本となるパーツが一式入っているため、改造する楽しみと基本が学べます。

 

まずは、トルクチューンモーターに変えたマシンに、このファーストトライセットのパーツを付けてみましょう。

そうすることで、コースをコースアウトせずに走り切ることが出来、素組みのマシンと比べてもかなり速くなったと感じられます。

まとめ

  • ミニ四駆を改造する本質を理解することが、最速のミニ四駆を目指すうえでの最短ルート
  • GUPのITEM番号で9から始まるものは、迷わず買っておく
  • 最初の改造におすすめなのは、トルクチューンモーターとファーストトライセット

 

今回から、ミニ四駆の改造を進めていくことになります。

改造をしていくことで、ミニ四駆の世界が広がります。

 

最初にも言いましたが、ミニ四駆は闇雲にパーツを付けても遅くなるだけです。

自分のマシンをどうしていきたいのか、しっかりと目的を定め、一歩ずつ進んでいくことが、最速のミニ四駆を作る一番の近道です。

今回の初級編で、ミニ四駆の楽しさを感じてみてください。そして、改造の基本を習得し、より速いミニ四駆を目指していきましょう。

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