ミニ四駆のドライブシャフト(以下、シャフト)は、走行中に色々な負荷がかかっています。
どのようなときに、どのようにシャフトへ負荷がかかっているかを知ることで、コースに合わせたシャフト選びが出来ます。
今回は、シャフトについて考察します。
目次
走行時、シャフトに与える影響
ミニ四駆が走行するときに、シャフトには負荷がかかっています。
その中でも特に、ジャンプの着地時に大きな負荷がかかります。
ストレートでは大きな負荷はかかっていませんが、コーナーリングでも、多少の負荷がかかります。
それぞれのシーンで、どのような負荷がかかっているか見てみましょう。
ジャンプの着地でシャフトにかかる負荷
ミニ四駆の走行中にシャフトが一番負荷を受けるのは、ジャンプの着地時です。
ジャンプの着地では、下方向から力が加わります。負荷のかかり方として、ますはタイヤ4輪が負荷を受けます。そして、タイヤからホイールへ、ホイールからシャフトへ負荷がかかります。
着地では、タイヤ4輪が均等に着地する訳ではありません。するとどうでしょうか。
4つのタイヤがバラバラに着地の衝撃を受けることになり、それがバラバラにシャフトへ伝わります。
多方面から負荷がかかることになり、結果としてシャフトが大きく変形する場合があります。
コーナーリング時にシャフトにかかる負荷
コーナーリングでは、外輪側からシャフトに斜め前方向からの力が加わります。そのときに、シャフトが少し捻れます。
シャフト自体への影響はそれほど大きなものではありませんが、実はこれにより、ギヤが遊ぶ原因となります。
クラウンギヤ、スパーギヤはシャフトに装着しているため、この2つのギヤに直接影響し、駆動ロスの原因になります。
シャフトの強度と軽さランキング
シャフトは現時点で入手可能なものとして、ノーマルシャフト、中空ステンレスシャフト、ブラック強化シャフトの3つがあります。
ミニ四駆のパーツを選ぶとき、「どのシャフトを選べば一番速くなるか」ということが、とても気になると思います。
まずは、それぞれのシャフトをランキング化してみます。
シャフト強度ランキング(硬い順)
- ブラック強化シャフト
- ノーマルシャフト
- 中空ステンレスシャフト
強度ではやはり名前にも冠されているとおり、ブラック強化シャフトが一番硬いシャフトとなります。
シャフトの軽さランキング(軽い順)
- 中空ステンレスシャフト
- ノーマルシャフト
- ブラック強化シャフト
ミニ四駆を始めた当初は、軽さが速いマシンに直結するだろうと考え、中空ステンレスシャフトばかり買っていた記憶があります。
軽さは速さに繋がるのは事実ですが、しっかりとコースに合わせて選ぶ必要があります。
フラットコースなどでは、軽さが重要なので中空ステンレスシャフトを選ぶこともあれば、逆にギヤの遊びを無くして駆動ロスを減らすために、硬いシャフトを選ぶこともあります。
一概に、軽いだけでは選べず、自分の目指すマシンの用途に合うものを選ぶ必要があります。
立体コースでは、ブラック強化シャフトまたはノーマルシャフトがおすすめ
では、実際にどのシャフトを選ぶのが一番良いのかということですが、ジャンプが多い立体コースでは、ブラック強化シャフトまたはノーマルシャフトがおすすめです。
前項でも書いたとおり、ジャンプの着地での負荷が大きいことから、昨今の立体コースでは硬いシャフトが選ばれることが多いです。実際にチャンピオンになったマシンの方も、ノーマルシャフトを使っていました。
シャフトの選別の仕方
シャフトは、長い期間使っていたり、コースアウトを繰り返していると曲がったり歪んだりすることがあります。ここでは、シャフトが曲がっていないかを選別する方法を紹介します。
シャフトの選別の仕方は、大きく分けて2種類あります。
- 鏡を使用する。
- シャフトチェッカーを使用する。
それぞれの選別方法について、詳しく見ていきましょう。
鏡を使用した選別方法
- 小さい鏡にシャフトを載せます。
- 横からシャフトと鏡を覗き込みます。
- シャフトを転がします。曲がっているシャフトの場合、鑑とシャフトの間に隙間が出来て、光が漏れたりします。
この光の漏れが無ければ、真っ直ぐである証拠です。
シャフトチェッカーを使用した選別方法
これは、とても簡単です。シャフトチェッカーにシャフトを通すだけです。
曲がっているシャフトは、シャフトチェッカーを抜けずに引っかかります。
シャフトチェッカーに引っかからなければ、真っ直ぐである証拠です。
シャフトチェッカーは選別にとても便利なので、一つ持っていて損はありません。
まとめ
- シャフトが一番負荷を受けるのは、ジャンプの着地時
- 立体コースでは、ブラック強化シャフトまたはノーマルシャフトがおすすめ
- シャフトの選別は、シャフトチェッカーを使うととても簡単
今回紹介したように、シャフトだけでも種類や用途が多くあります。
なぜ、そのシャフトを使うのか、何を目的としているのかを明確にすることで、最大限の効果が得られます。
これが、改造のきっかけの一つとなれば幸いです。