MSフレキは、モーターと電池からなるセンターユニットがダンパーの役割をすることで、着地の安定性を向上させる仕組みです。
ミニ四駆で一番重いパーツであるモーターと電池をダンパー代わりに出来ることが、MSフレキの一番の利点です。
速いMSフレキを作るには、その挙動を上手くコントロール出来るかが鍵です。
MSフレキをコントロールするうえで、マシンのコンディションを同じに近づけることが重要です。しかし、その中でも「重さ」に違いが出ると、挙動が大きく変わってしまいます。
今回は、MSフレキの挙動が電池によっても変わるということについて考察します。
目次
MSフレキの挙動が変わる要因
MSフレキを作ったときに、作り方が同じにも関わらず、挙動が変わることがあります。
MSフレキは、センターユニット全体の重さが重いほど、フレキが動作するときに、より深く沈み込みます。センターユニットの中で、重さに変動があるのは、電池です。
電池にも、パワーチャンプやネオチャンプなど、色々あります。それらは全て同じように見えますが、実はそれぞれ、重さが違います。
タミヤの電池を例に調べてみました。重さは、1セット(2本)の重量です。
なんと、パワーチャンプとネオチャンプでも、10gもの違いがあります。
何気なく使う電池の種類を変えただけでも、重さが大きく変わり、それが挙動にも変化をもたらします。
これが、MSフレキの挙動が変わる要因です。
電池の違いがMSフレキの挙動に変化を与える
前項より、電池の種類によって10gもの違いがありました。センターユニットに搭載される両軸モーターは、約18gです。
そして、マシン1台当たりの重量は、約150g前後です。
これを考えると、マシン全体の3分の1以上をセンターユニットが占めています。
これが、電池の種類によって約10gも重さが変動してしまうため、挙動にも大きな変化を与えます。
そのため、MSフレキを作ったときには、使う電池を予め決めておくことが大切です。
普段はネオチャンプを使っているにも関わらず、公式大会ではアルカリ電池を使うという方は特に注意が必要です。
大会だけ電池を変えると、それだけで挙動も変化するので、せっかく大会に向けて調整してきても無駄になってしまいます。
普段から、大会で使う電池と同じ種類の電池を使うように心掛けましょう。
まとめ
- センターユニットの中で、重さに変動があるのは電池
- パワーチャンプとネオチャンプでも、10gもの違いがある
- MSフレキを作ったときには、使う電池を予め決めておくことが大切
電池1つをとってみても、これだけの違いがあります。
電池が違うだけで、MSフレキの挙動にも大きな変化をもたらすことは、MSフレキを使っていたら知っておくべきことです。
マシンは、数多くのパーツから成り立っています。一つ一つのパーツについて突き詰めて考えることで、また違った目線で自分のマシンを見ることが出来るのではないでしょうか。
ミニ四駆についてとことん考え、皆で速いマシンを目指しましょう!