遂にジャパンカップ2018のコースが発表となりました!
今回は、ジャパンカップ開催30年を記念したメモリアル大会で、コースレイアウトは1988年に開催された第1回ジャパンカップを踏襲しています。
当時はチェンジャーが1つしかありませんでしたが、そのレイアウトをもとにトレンドの立体コースに仕上げています。
6月から全国で17大会が開催され、10月にはチャンピオン決定戦が開催されます。
今回は、クラシックサーキット2018のセクションと攻略ポイントを紹介します!
MCガッツによる「クラシックサーキット2018」のセクション解説動画が公開されました!ロッキングストレートと富士通クライマックスロードは必見です!
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#mini4wd pic.twitter.com/1VxdN2znRD— ミニ四駆(タミヤ)公式アカウント (@mini4wd) 2018年5月9日
目次
セクションまとめ
クラシックサーキット2018で採用されるセクションは、以下のとおりです。
- ボルテックスチェンジャー
- ロッキングストレート
- デジタルコーナー
- ニューエラターン
- グライドバンク20
- グライドバンク45
- 30°バンク
- ドラゴンバック
- モヒカンストレート2018
コースの全長は169.8mであり、そこまで長くはありませんが、セクション数はとても多くなっています。
特に、速度を落とされるセクションが多いのが特徴です。
如何に速度を落とさず走りきるかがポイントとなりますが、1つのセクションに対して対策を打つと、ほかのセクションに対応できなくなります。
そのため、今回のコースは総合的にセッティングを判断する必要があります。場合によっては、セクションを攻略するために、あえて速度を犠牲にすることも必要になります。
では、それぞれのセクションを詳しくみていきましょう。
ボルテックスチェンジャー
2018年スプリングのステップサーキットで採用されたセクションです。
手前のセクションを見ると、モヒカンストレートのあと45°コーナーを抜けてすぐにボルテックスチェンジャーがあります。特に、白レーンからスタートするマシンは、スタート直後にボルテックスチェンジャーがあります。
どちらも、速度が出ていない状態でセクションに入ることになりますので、パワーのあるモーターを採用するべきでしょう。
ロッキングストレート
ボルテックスチェンジャーの下には、ロッキングストレートがあります。
ストレートセクションのコース壁面にウォッシュウォール(出っ張り)が配置されるセクションで、マシンが左右に大きく振られるとともに、マシンへの衝撃も大きいセクションです。
ローラーがコース壁面のウォッシュウォールに引っかかり、マシンが大きく減速します。
ここで効果を発揮するのがATバンパー(オートトラックバンパー)やピボット、スライドダンパー(以下、スラダン)です。これらのパーツを装着することで、コース壁面の出っ張りに引っかからないようになります。
スラダンがないとかなり減速してしまうので、今回のコースレイアウトでは必須のパーツと言えます。
なお、ATバンパーやピボット、スラダンを装着しても、少なからずマシンは左右に振られてしまいます。そこでもう1つ大切なことは、タイヤのグリップ力です。
タイヤのグリップ力が高いと、マシンが左右に振られたときにマシンをそこに留めようという力が働き、減速します。タイヤのグリップ力が低ければ、マシンが左右に振られても、スムースにマシンが動きます。
そのため、ローフリクションタイヤのように、グリップ力の低いタイヤを選択することが必須となります。
デジタルコーナー
ロッキングストレートとボルテックスチェンジャーの先には、180°のデジタルコーナーが待ち構えています。
デジタルコーナーとは、短いストレートを繋げてコーナーを作っているセクションであり、ロッキングストレートに続いてマシンへの衝撃が大きなセクションです。
このデジタルコーナーでは、マシンの速度が極端に低下します。
このセクションにおいても、スライドダンパーは効果を発揮します。コーナーがカクカクしているため、スライドダンパーをつけることで、コースからの衝撃を緩和できます。
なお、ロッキングストレートと同様、マシンが左右に振られるため、タイヤのグリップ力が低いほうが減速せずに抜けられます。
ニューエラターン
手前のロッキングストレートとデジタルコーナーで大きく減速したマシンが、ここで再加速します。
手前のセクションから考えて、ここではマシンのコースアウト対策は不要でしょう。
サマーウェーブ2045
グライドバンク20とグライドバンク45が組み合わされたセクションです。
最初のグライドバンク20は特に問題はありませんが、その先のグライドバンク45には注意が必要です。
グライドバンク45の進入時はグライドバンク20と繋がっていて、終わりは30°バンクと繋がっています。そのため、リヤステーが低いと、バンクの最初と最後で大きく減速します。
ドラゴンバックを意識しすぎてブレーキを貼ってしまうと、ここでマシンが止まる可能性もありますので、注意が必要です。
なお、そのほかにバンクでの減速の原因となるのが、ホイールベースです。
ホイールベースが長いマシンは、フロントステーとリヤステーの距離が長く、バンク進入、進出時にコースに擦ってしまいます。
それを考慮すると、VSシャーシのようにホイールベースが短いシャーシが有利とも言えます。
30°バンク
グライドバンク45から繋がるセクションです。
ここでは、マシンのコースアウト対策は不要ですが、次のドラゴンバックに向けて如何に速く抜けられるかがポイントです。
やはり、減速させないように、リヤステーの位置には注意したいところです。
ドラゴンバック
30°バンクが終わってすぐに、ドラゴンバックに入ります。
今回唯一の立体セクションです。この先にモヒカンストレートが待ち構えています。
このドラゴンバックは、グライドバンクを抜けて30°バンクの直後にあるため、マシンがスピードに乗っていない状態で進入することになります。
そのため、これまでの大会のように、ブレーキをがっつりかけるようなドラゴンバック対策は、さほど必要ないのではないかと推測されます。
しかし、手前が30°バンクであり、コーナーでマシンが振られた状態でドラゴンバックに進入するため、遠心力でマシンが傾きます。
そのことから、マシンを真っ直ぐ飛ばすことが多少困難です。
理想を言えば、このドラゴンバックで飛距離を稼ぎ、次のモヒカンストレートを超えたいところですが、今回のレイアウトではそれは困難です。
そのため、ここではまず、コーナー立ち上がりのマシンをノーブレーキで真っ直ぐ飛ばすことを意識すると良いでしょう。
あえて、左右でリヤステーの高さを変えるなど工夫することで、マシンを真っ直ぐ飛ばすこともできます。
モヒカンストレート
久しぶりの登場、モヒカンストレートです。
モヒカンとは、コースの真ん中に芝生が敷かれ、その上をマシンが通過するとシャーシの底面が芝生に擦ってしまい、大きく減速するようなセクションです。
今回、コースに敷かれる素材はまだ不明ですが、セクションとしては同様になると思われます。
モヒカンストレートで注意が必要なのは、ブレーキングと車高です。
ブレーキを貼っていると、それだけで大きく減速したり、最悪はマシンが止まってしまったりします。
併せて、シャーシが低いとそれだけモヒカンに擦ってしまいます。タイヤ径が小さいほど車高が低くなるので注意が必要です。
モヒカンストレートでは、大径タイヤや大径ローハイトタイヤのように、タイヤ径が大きいほうが影響を受けずに攻略できます。
新たに発売された大径ローハイトローフリクションタイヤは、今回のジャパンカップのためにあると言っても過言ではありません。
まとめ
- マシンを減速させるセクションが多いため、モーターはパワー重視
- ロッキングストレートとデジタルコーナー対策に、スラダンやATバンパーが必須
- ブレーキを掛けるとグライドバンクで大きく減速する
- ドラゴンバックは、速度に乗っていないためブレーキによる対策は不要
- モヒカンストレート対策には、大径または大径ローハイトがおすすめ
ジャンプカップ開催30年を記念する大会だけあって、セクションは盛りだくさんです。
より詳しい攻略方法は、既に発売されている「ミニ四駆超速ガイド2018-2019」をご覧ください。
今回のレイアウトは、これまで難関セクションとされていたものが一気に集まっているため、セッティングがとても難しくなるのではないでしょうか。
特に、昨今の立体コースにおいて常勝マシンであるMSフレキですが、ジャンプの着地でセンターシャーシが沈むことで衝撃を吸収しています。そのため、MSフレキはモヒカンに弱いと言われています。
このあたり、今大会においてMSフレキの一強を打開することにもなるのではないでしょうか。
6月からジャンプカップシーズンが始まります。皆さん、脳内でマシンを走らせまくって、日本一のレーサーを目指しましょう!