MSフレキ

MSフレキの減衰はグリスの種類によっても変化する

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MSフレキを作るうえで、難しいのが減衰をつけることです。

MSフレキは、減衰ゴムをつけることで着地の衝撃をより緩和することができます。ただ、その減衰のつけ方も、一概にこれが正解というものがありません。

減衰ゴムを使うだけでなく、そこに使うグリスの種類によっても減衰の効果が変化します。

今回は、MSフレキで減衰をつけるときに注意しなければならないグリスの選択方法について紹介します。

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目次

グリスの違いによるMSフレキの減衰効果について

MSフレキの減衰は、大きく分けて以下の2つの効果によって成り立っています。

  • 減衰ゴム
  • グリス

一つ目は、減衰ゴムと呼ばれるものです。減衰ゴムは、Oリングをスペーサーにはめた状態で5.1mmまで削るのが一番メジャーな作り方だと思います。

Oリングのリンク

このゴムのサイズにより、減衰の効果は変化します。

5.1mmより太ければ、太すぎて減衰時の戻りが悪くなり、逆に5.1mmより小さければ、期待するほどの減衰を得られません。

過去の先人達が試行錯誤を繰り返したうえでのジャストサイズが、5.1mmなのです。

そのため、多くのレーサーはOリングを5.1mmまで削っています。

この減衰ゴムを搭載することが、MSフレキに減衰効果をもたらすためのベースです。

二つ目のグリスですが、MSフレキに減衰をつける場合、減衰ゴムをつけるだけでは効果はありません。フレキのセンターシャーシが沈んだときに、そのゴムがゆっくり戻らなければ、減衰になりません。

そこで必要なのが、グリスなのです。

MSフレキの支柱にグリスをつけることで、センターシャーシが沈み込んでから元に戻るときに、抵抗をつけるのです。さらに、グリスにより抵抗をつけることのほかに、ゴムの滑りを良くして、支柱とゴムがスムースに動くようにしているのです。

減衰ゴムとグリス、この2つが合わさってMSフレキの減衰を成立させているのです。

気温の違いによるグリスの固さの変化について

MSフレキの減衰効果は、グリスによって大きく変化します。

まずは、基本的なところで、グリスの選択です。MSフレキに良く使われるのが、HGスライドダンパーグリスセットのエクストラハードです。

このグリスはエクストラハードという名前のとおり、固いグリスです。エクストラハードグリスを支柱につけることで、丁度良い減衰を実現しています。

ただし、このグリスですが、気温によってグリスの固さが変化します。

気温が高いときはグリスは柔らかくなり、逆に気温が低ければ、グリスは固くなります。そのため、作る時期によって、グリスの固さが変化するのです。

夏場は暑いため、グリスが柔らかくなって減衰の挙動は柔らかくなり、冬場は寒いため、グリスが固くなって減衰の挙動は固くなります。

これを理解しておかないと、時期によって同じ効果が得られません。

同じセッティングでも、夏場のレースでは上手く減衰していたものが、冬場は減衰の効果が減った経験はありませんか?

その変化を考慮して、作る時期によりグリスの種類を変えることが大切なのです。

冬場など気温が低いときには、エクストラソフトグリスの使用も検討すべき

前述したように、グリスは気温による変化が大きいものです。

MSフレキで減衰をさせるために、エクストラハードグリスを使用している方も多いと思いますが、冬場などはあえてエクストラソフトグリスを使用してみるのも、1つの手段として考えてみましょう。

エクストラソフトグリスは、もともと柔らかいグリスのため、冬場でもグリスが固くなりすぎません。そのため、減衰の効きも調整しやすくなります。

まとめ

グリス1つとっても色々な種類のものを用意しておくことで、環境によるセッティングの幅が広がります。

レースが開催されるのはいつか。夏なのか冬なのか。

場所はどこか。屋外なのか室内なのか。

こういったことを考えることも、より速いマシンセッティングを目指すために必要です。

ミニ四駆は、簡単なようで実は奥が深いホビーです。気温の違いでマシンの性能が変化することも多々あります。

気温の変化でグリスが変化するように、このようなこともある程度予見してマシンをセッティングしてみると、また違う発見があるかもしれません。

是非、皆さんもミニ四駆をあらゆる観点から突き詰めてみてください。試行錯誤することが、最終的に速いマシン作りに繋がると信じています。

以上、MSフレキで減衰をつけるときに注意しなければならないグリスの選択方法についての紹介でした。

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