ミニ四駆のターミナルには、キット付属のノーマルターミナルとグレードアップパーツのゴールドターミナルがあります。
グレードアップパーツとして販売されているため、ゴールドターミナルのほうが性能が良いのではないかと思っている方もいると思います。
今回は、ゴールドターミナルとノーマルターミナルの本質を考察します。
目次
そもそも、ターミナルとは何か
ターミナルの役目とは、電池からモーターへ電気を流すための道です。ターミナルが無いと、ミニ四駆は動きません。
ミニ四駆の本質でも紹介しましたが、速さを向上させるためには、モーターと電池のパワーにかかっています。この2つが速さに直結します。
そして、このモーターと電池の2つを繋ぐ役目をしているのがターミナルです。
ということは、もうお分かりかと思います。ターミナルを疎かにしてしまうと、マシンは遅くなります。
それだけ、ミニ四駆にとってターミナルは重要なものです。
ターミナルの材質とは
ノーマルターミナルは、銅で出来ています。
そのため、時間が経つと酸化します。これは10円玉と同じです。
マシンを組み立てるときに素手でターミナルを持ってしまうと、手の脂がターミナルに付いて、腐食する原因となります。
ターミナルを扱うときは、綺麗な布などで持つように普段から心掛けましょう。
ゴールドターミナルとは
ゴールドターミナルとは、ノーマルターミナルに金メッキを施したものです。
金メッキの特徴として、腐食に強いということが挙げられます。
ターミナルは、電池を外すときなどに簡単に手が触れてしまいます。すると、それが原因で腐食に繋がります。
その腐食を極力抑えたものが、ゴールドターミナルです。
ゴールドターミナルとノーマルターミナルの違い
ゴールドターミナルとノーマルターミナルの違いは、2つあります。
それは、「伝導率」と「メンテナンス性」です。
それぞれの違いについて、詳しく見ていきましょう。
伝導率の違いとは
伝導率とは、簡単に言うと「電気の伝わりやすさの値」です。この電気の伝わりやすさが、ゴールドターミナル(金メッキ)とノーマルターミナル(銅)では異なります。
伝導率は、金メッキより、銅のほうが優れています。そのため、銅であるノーマルターミナルのほうが、電気を良く通すため、結果としてマシンは速くなります。
しかし、これは単に、「伝導率」という一面だけで見た場合です。
ノーマルターミナルには、もう一つの違いであるメンテナンス性に難があります。
メンテナンス性の違い
メンテナンス性とは、ターミナルの性能を最大限に引き出すために必要になるメンテナンスのことです。
ゴールドターミナルは、金メッキが施されていることで、メンテナンスがとても容易です。金メッキはほとんど腐食する恐れがないため、メンテナンスとしては表面に付着した指紋をティッシュで拭く程度で充分です。
しかし、ノーマルターミナルはこのメンテナンス性が著しく低下します。
ノーマルターミナルは、全面が銅なので腐食が早いです。そのため、細かいメンテナンスが必須となります。
昔は、使用した度にコンパウンドで磨くなど、メンテナンスにとても手間がかかっていました。しかし、今はそのメンテナンスの手間を解消出来るアイテムがあります。
そのアイテムとは、銅磨きクロスです。このクロスには、超微粒子の研磨剤が含まれているため、腐食してしまうターミナルの表面を研磨することが出来ます。
これさえあれば、ノーマルターミナルのメンテナンスの煩わしさが、解消出来ます。
まとめ
- ゴールドターミナルとノーマルターミナルの違いは伝導率とメンテナンス性
- ノーマルターミナルのほうが、電気を良く通す
- ノーマルターミナルのメンテナンスには、銅磨きクロスがおすすめ
ミニ四駆は、細かいメンテナンスが必要になります。大会で勝つことを考えているならば、それをやるかやらないかが、顕著に結果として現れます。
他人が面倒であると考えることを、如何に継続していくかということが、最終的に大きな差になります。
皆さんも、最速のマシンを目指して、日々の細かいメンテナンスを怠らずにいきましょう。