本記事では、2020年に新登場した「VZシャーシ」を改造するときに最低限必要なパーツをまとめて紹介しています。
今回紹介するパーツは、マシンの基本性能をアップさせるために効果的です。
VZシャーシで速いマシンを作りたい方は必見。
まずは、本記事で紹介しているパーツを使った改造から始めてみましょう!
目次
VZシャーシの改造に最低限必要なパーツ一覧
VZシャーシの改造に最低限必要なパーツは以下の7つです。
※パーツ名をタップすると、それぞれの解説に移ります。
これらのパーツを駆動、足回り、電池の3つのカテゴリーに分けて、詳しく解説していきます。
駆動に関するパーツ
ARシャーシ セッティングギヤセット
駆動に関するパーツ一式が手に入る、大変お得なセットです。
ARシャーシと表記されていますが、VZシャーシやVSシャーシ、スーパー2シャーシに対応しています。
カウンターギヤは5種類を完全網羅。ミニ四駆はコースレイアウトに合わせたギヤ比の選択が大切なので、このパーツセットがあればセッティングの幅が広がります。
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ギヤだけでも豪華な内容ですが、さらに以下のパーツ類も手に入ります。
- 1.4mm中空軽量プロペラシャフト
- カーボン強化ピニオンギヤ×2
- カーボン強化クラウンギヤ×2
- フッ素コートギヤシャフト
- 620ボールベアリング
カーボン樹脂を配合し強度を高めたギヤのほか、軽量化に欠かせない中空プロペラシャフト。さらには、カウンターギヤの回転をスムーズにするフッ素コートギヤシャフトと620ボールベアリングまでセットになっています。
セッティングギヤセットで駆動関係のパーツ一式が揃うため、ぜひ購入しておきましょう!
強化ギヤ&ワンロックギヤカバー(スーパーIIシャーシ用)
続いて紹介するのは、ワンタッチでギヤカバーを開閉できるパーツです。
メンテナンス効率が向上するのはもちろんですが、それだけではありません。
通常のギヤカバーは、マシンが負荷を受けた際にギヤカバーが
ずれたり、最悪の場合は外れてしまったりする恐れがあります。
特に、最近のスロープなどのセクションが設けられた立体コースでは、マシンが着地するときに大きな衝撃を受けます。
ワンロックギヤカバーを使うことで、ギヤカバーが外れるのを防ぐことができます。
さらに、カーボン強化ピニオンギヤ&クラウンギヤも同梱されています。
これは、先に紹介したセッティングギヤセットに入っているものと同じものですが、ピニオンギヤやクラウンギヤは使用していくうちに歯が削れたり、最悪の場合は歯が欠けたり、とても消耗が激しいパーツです。そのため、予備として手元に置いておいて損はないパーツです。
ミニ四駆Fグリス(フッ素樹脂配合)
駆動関係の最後のアイテムは、グリスです。キット付属のグリスとの違いは、フッ素樹脂が配合されている点です。
キット付属のグリスよりも摩擦を抑え、ギヤの摩擦や回転を滑らかにしてくれます。
さらに、パッケージの形状も違います。
キット付属のグリスと比べると先端が長細くできているので、狙ったところにグリスを塗りやすくなっています。キャップも閉まるので、メンテナンスの効率もアップします。
足回りに関するパーツ
60mm中空ステンレスシャフトまたは60mmブラック強化シャフト
足回り関係で重要なパーツが、ドライブシャフトと呼ばれるホイール同士を繋ぐシャフトです。
ドライブシャフトの長さは60mmと72mmがありますが、VZシャーシは60mmが採用されています。ホイール貫通をしない場合は60mmのシャフトを選びましょう。
ドライブシャフトには、大きく分けて3つの種類があります。
- キット付属のステンレスシャフト
- 中空ステンレスシャフト
- ブラック強化シャフト
中空ステンレスシャフトは、その名の通りシャフトの中心が空洞になっていて、マシンを軽量化できます。
一方、ブラック強化シャフトは、シャフトの強度を向上させることを目的に開発されたパーツです。
中空ステンレスシャフトは軽いことがメリットですが、ブラック強化シャフトと比べると強度が低下します。
ドライブシャフトの強度が低いと、マシンがコースアウトしたときやジャンプの着地の衝撃で、ドライブシャフト自体が曲がってしまうこともあります。
キット付属のステンレスシャフトは重量、強度ともに、2つの中間あたりに位置します。
中空の軽量化で速さを取るか、強化シャフトで強度アップを図るか。マシンの目的に合わせて選びましょう。
余談ですが、過去にはチタンシャフトというものも発売されていました。
チタン製で強度は抜群、さらにチタン自体がステンレスと比べてとても軽いので軽量化にも繋がるといった、最高のドライブシャフトです。
絶版で生産されておらず、オークションや店舗ではプレミア価格になっているので、見かけられたらラッキーです。
HG 丸穴ボールベアリング(4個)
足回り関係の2つ目は、ドライブシャフトの軸受けに使うボールベアリングです。
キットには、POM樹脂と呼ばれる素材でできた軸受けが付属されています。これをボールベアリングにすることで軸受けとドライブシャフトの摩擦が減り、回転がスムーズになることでパワーロスを減らすことができます。
軸受けに使えるボールベアリングは、外径が6mmのもの。
現在発売されているもので最上位クラスはHG丸穴ボールベアリングですが、この他にも以下のパーツで代用できます。
- 620ボールベアリング
- 丸穴ボールベアリング
- 六角穴ボールベアリング
この中では、620ボールベアリングが一般的に使用されています。マシン1台で合計4個必要ですが、620ボールベアリングは2個入りなので、購入時は注意が必要です。さらに、通常の丸穴と六角穴のボールベアリングは精度が低いため、おすすめしません。
そのため、軸受けには精度の高いHG丸穴ボールベアリングを使うことをおすすめします。4個入りなので、これひとつでドライブシャフトの軸受け全てをボールベアリング化できます。
電池に関するパーツ
スーパーXシャーシゴールドターミナル
電池関係であると便利なパーツが、ゴールドターミナルです。
キット付属のターミナルは銅でできていますが、そのターミナルに金メッキ加工を施したものが、ゴールドターミナルです。
ゴールドターミナルを使うメリットは、メンテナンスの手間を省くことです。
キット付属の銅ターミナルは酸化するので、日々メンテナンスが必要です。酸化したまま放置すると、電気の流れが悪くなりマシンの速度が低下します。
一方、ゴールドターミナルは表面が金メッキ処理されているのでほとんど劣化せず、メンテナンスもティッシュで表面を拭く程度でOKです。
ただ、ガチな話になると、実は金メッキは銅に比べて伝導率というものが低下します。伝導率とは、電気の伝えやすさのことです。
ミニ四駆におけるターミナルの役割とは、電池からモーターへ電気を送るための道。
電池からモーターへ電気がうまく流れないと、そもそものパワーを出すことができません。
そのため、ガチになればなるほど、キット付属の銅ターミナルを磨いて使うこともあります。
ただ、とは言っても、マシンの速度に大きく影響するわけでもないので、メンテナンスの簡単さからゴールドターミナルをおすすめします。
単3形ニッケル水素電池ネオチャンプ(4本)
最後に紹介しますが、実は何よりも大切なのではないかと思うものが、電池です。
ミニ四駆の電池は、タミヤ公式の充電式電池であるネオチャンプをおすすめします。
ミニ四駆は電池の消耗が激しく、アルカリ電池ではすぐに交換せざるを得なくなってしまうため、出費が馬鹿になりません。
そこで、充電して何度も繰り返し使えるネオチャンプが、コストを考えれば断然お得です。しかも、ミニ四駆の大会では使える電池の種類が決められていることがほとんど。
そのため、最初からネオチャンプを準備しておくことで、無駄な出費を抑えることができます。
おすすめは、充電器とネオチャンプ4本のセットです。
これなら、マシンを走らせていて1セットの電池が無くなったときに、もう1セットの電池で走らせることができます。電池を充電している間に走らせられないのはストレスになるので、この4本セットが断然おすすめです。
まとめ
VZシャーシの改造に、最低限必要なパーツを紹介しました。
どれもマシンの基本性能アップに欠かせないパーツなので、速いマシンを作りたい方は、全てのパーツを揃えることをおすすめします。
最新のVZシャーシを使って、速いマシンを作り上げていきましょう!