2019年、一発目の公式大会レイアウトが発表されました!
今回は、2019年の干支である「イノシシ」をモチーフとしたレイアウトとなっています。
イノシシのように豪快に突っ込む「猪突猛進ストレート」、イノシシが走っているかの如くバウンシングする「バウンシングホップ2019」など盛りだくさんです。
しかし、イノシシは突進力が強いものの、その姿とは裏腹にとても神経質な動物でもあります。
マシンセッティングも、ただ突っ走るだけでなく、ドラゴンバックの姿勢やスロープの飛び方など、随所に細かなセッティングが要求されます。
では、恒例のセクション紹介とセクション毎の攻略ポイントを見ていきましょう!
目次
セクション紹介
今回の「2019HEISEI FOREVERサーキット」は、以下の5つのセクションで構成されています。
- 猪突猛進ストレート
- BOAR BANK
- バウンシングホップ2019
- 35度セレブレイトチェンジャー
- ウリボウターン
それぞれのセクション毎の特徴を詳しく見ていきましょう。
猪突猛進ストレート
マシンが豪快に突っ走るストレートですが、途中のドラゴンバックが難易度を最大限に引き上げています。
ここでマシンを真っ直ぐ飛ばせないと、次のバンクに入るときにマシンが姿勢を崩し、コースアウトしてしまいます。
なお、ドラゴンバックの先にバンクが設置されたレイアウトは、2018スプリングのステップアップサーキットにも採用されていました。
ステップアップサーキットで勝っていたマシンは、ドラゴンバックの着地が限りなくバンクの頂点に近い位置まで飛んでいました。
しかし、ドラゴンバックから直接バンクに着地していたのでマシンが傾いているのはもちろんのこと、多かったのがマシンの頭から突っ込んでコースに弾かれてコースアウトするシーンでした。
ただし、今回のレイアウトを見て頂くと分かるように、昨年のステップアップサーキットと違い、ドラゴンバックからバンクまでの間にストレートの半分の長さが追加されています。
これにより、ドラゴンバックで飛んだマシンは、バンクの低い位置に着地することになります。さらに、ブレーキを効かせればバンク手前で着地することにもなるでしょう。
このことからも、ドラゴンバックではマシンを真っ直ぐ飛ばすことが一番大切になります。
BOAR BANK
猪突猛進ストレートでも詳しく解説しましたが、ドラゴンバックのあとにBOAR BANKと名付けられた30度バンクが控えています。
バンク単体としては何ら問題はありませんが、やはり手前のドラゴンバックがバンクの難易度を上げているのは間違いありません。
前述したように、ドラゴンバックとバンクまでのストレート枚数が増えているので、よほど速度が出ていない限り、バンク頂点に着地することは少ないと思われます。
ただし、それでも速度を求めるならば、バンク頂点に届くほどドラゴンバックでマシンを飛ばす選択肢もありです。
そのとき、マシンがフロントからバンクに突っ込むと、フロントバンパーなどがコースに弾かれてコースアウトする確率が上がります。そうならないためには、マシンの重量バランスを考えることが大切です。
フロント側が重いと、ジャンプで頭から突っ込む姿勢になります。そのため、リヤにマスダンパーを増やすなどしてリヤを重くすることで、ジャンプ中にマシンのフロントが上がる姿勢にできます。
すると、着地でマシンのフロントが上がり、リヤが下がっている斜めの状態になり、バンクの角度に合わせて着地することができます。
速度重視ならば、このマシンの姿勢を意識してセッティングすると良いでしょう。
そのほかにも、提灯連動でスラストを入れられる仕組みにしておくと、よりマシンがコースアウトしにくくなります。
バウンシングホップ2019
スロープの先にバウンシングストレート(A/B)があり、スロープを下って180度ターンした後にも同じくバウンシングストレート(A/B)が設置されたセクションです。
スロープの先にバウンシングが設置されたレイアウトと言えば、2018ニューイヤーのビギニングハンターサーキットを思い出します。
ただし、今回はバウンシングストレートの前後にスロープが設置されているので、ビギニングハンターサーキットとは違うセッティングが要求されます。
公式サイトによるとバウンシングストレートの向きは(A/B)とのことで、スロープでどこに着地するのかが問題となります。
スロープで速度を抑え、バウンシングストレート(A/B)のAの部分に着地できれば良いのですが、スピードがあるままスロープでジャンプすると、バウンシングストレート(A/B)のBの部分に着地してしまいます。
すると、BはAの部分に比べてバウンシングの角度が強いため、着地でマシンのバランスを崩すことになるでしょう。
ここでは、ブレーキを効かせて安全にジャンプするよりも、スピードを出してジャンプの距離を伸ばし、バウンシングを超えたほうが、中途半端にバウンシングの途中に着地するよりも結果として良い結果を得られそうです。
35度セレブレイトチェンジャー
今回のレーンチェンジは35度のチェンジャーです。
2つ目のバウンシングストレートの後にありますが、特に問題はないでしょう。
ドラゴンバックとスロープでブレーキを効かせたい場合、この35度チェンジャーでも減速してしまう可能性があるので、ブレーキセッティングに注意しましょう。
ウリボウターン
グライドバンク20がとS字コーナーが合わさったセクションです。
最近良く出てくるグライドバンクですが、レースで勝っているマシンを見ると、ローハイト以下のサイズ(26mm以下)のタイヤを履いたマシンでも、このグライドバンクをとても速く抜けています。
ここも、35度セレブレイトチェンジャー同様に、ブレーキセッティングが肝となります。前半セクションでの遅れをこの後半のセクションで取り戻しましょう。
攻略のポイントは速度とマシンの姿勢
今回は、一番の難関であるドラゴンバック~バンクの間にストレートが1枚増えた分、高速コースになったと言えます。
さらに、バウンシングホップ2019では、速度を出してバウンシングを超えたほうが結果として安定しそうなので、速度セッティングが重要と言えるでしょう。
最大のコースアウトポイントであるドラゴンバックについては、ドラゴンバックに入るまでのストレートに距離があるので、ドラゴンバック進入時はマシンは真っ直ぐです。そのため、ドラゴンバックでマシンが斜めに飛んでいくことは少ないでしょう。
さらに、着地の安定性については、MSフレキに勝るものはないでしょう。MSフレキとリヤに重心を置いて、ジャンプでフロントが上がるマシン姿勢を目指しましょう。
バウンシングホップ2019では、速度を出してバウンシングを超えたいところですが、いざイレギュラーを拾ったときにも対応できるよう、リヤはアンカーやFLシステムにしておくと安心です。これならば、リヤが重くなり重心も後ろに下がりますので一石二鳥です。
バンクさえ対応できれば、モーターはマッハで速度を上げたいところです。ギヤ比も3.5:1で高速マシンに仕上げましょう。
以上、ミニ四駆グランプリ2019ニューイヤー「2019HEISEI FOREVERサーキット」を攻略するためのポイントでした。