最近は、ローハイトホイールにペラタイヤを履いて、タイヤ径を小さくする組み合わせが、セッティングの主流です。
しかし、タイヤ径を小さくすると、車高も低くなります。
特に、MAシャーシを使ったときに問題となるのが、これ。
『ローハイトホイール+ペラタイヤで24mm以下にすると、リヤステーが低すぎる』
本記事では、タイヤ径を小さくすることでリヤステーが低くなりすぎて困っている方に、リヤステーの高さを上げる方法を紹介します。
今回紹介する方法を真似すれば、簡単にリヤステーの取り付け位置を高くでき、ブレーキセッティングの幅を広げられます。
では、まいります!
目次
車高はタイヤの半径に応じて変化する
タイヤ径を小さくすれば、車高も下がります。
車高は、ホイールの中心からタイヤの設置面までの長さで決まります。
そのため、タイヤのサイズを変えたときは、タイヤの半径に応じて車高も変化します。
タイヤの直径 | タイヤの半径 |
26mm | 13mm |
25mm | 12.5mm |
24mm | 12mm |
直径が1mm小さくなると、車高は半径分の0.5mm低くなります。
例えば、タイヤ径が26mmで3mmのブレーキを貼っていた場合。
タイヤを24mmにしたときには、タイヤの半径は2mm小さくなります。
上記の表から、車高は1mm下がったことになります。
路面からブレーキまでの高さを26mm径のタイヤと同じ高さにしたいときは、2mmのブレーキを貼ってブレーキを1mm薄くすれば、同じ高さになります。
MAシャーシの車高を下げたときの問題点
無加工のMAシャーシは、リヤステーの取り付け位置が低いため、車高を下げると元々低い位置にあるリヤステーが、さらに低くなってしまいます。
例えば、23.5mmのタイヤを履くと、ここまで下がります。
リヤステーが低すぎるので、ブレーキを貼るとタイヤが浮いてしまったり、バンクスルーのセッティングができなくなります。
そこでおすすめの方法が、リヤステーの取り付け位置を高くする方法です。
この方法を使えば、無加工のローハイトタイヤ(26mm)と同じように、ブレーキセッティングができるようになります。
MAシャーシのリヤステー取り付け位置を高くする方法
必要なもの
MAシャーシのリヤステー取り付け位置を高くするために必要なものがこちら。
【手順①】シャーシの不要な部分をカットする
まずは、シャーシの不要な部分をカットします。
プレートをガイドにして、カッターのこでシャーシを切断すると、真っ直ぐ切り落とせます。
使うプレートの種類によって、シャーシを残す幅を変えることができます。
リヤブレーキステーを使った場合がこちら。
フルカウルカーボンを使った場合がこちら。
今回は、ローラーベースを縮めるために、フルカウルカーボンを使って切断します。
プレートに沿ってシャーシを切断すると、このようになります。
【手順②】リヤステーの取り付け部分を削る
次に、リヤステーの取り付け部分を削ります。
両面ダイヤモンド砥石の上にシャーシを載せて削りましょう。
削るときにシャーシが前後に傾くとリヤステーの取り付け部分も斜めに削れてしまうので、シャーシが傾かないようにゆっくり削りましょう。
完成したものがこちら。
リヤステーの取り付け位置が高くなりました。
リヤステーを取り付けると、違いがよく分かります。
まとめ
リヤステーが低いと、ブレーキが効きすぎたりビスがコースを擦ってしまったり、多くの問題が発生します。
そのため、タイヤ径を小さくしたときは、リヤステーの高さを上げて調整しましょう。
リヤステーが高ければ、ブレーキセッティングの幅も広がります。
両面ダイヤモンド砥石が一つあれば、様々な加工ができるのでおすすめです。