皆さんは、ハーフタイヤを使っていますか?
公式大会では、ハーフタイヤを履いたマシンが目立ちます。
皆が使うハーフタイヤには、どのようなメリット、デメリットがあるのか、考察します。
目次
ハーフタイヤとは
ハーフタイヤとは、タイヤの幅を半分にしたタイヤです。
タイヤ幅を半分にするので、コースへの接地面積も半分で済みます。
ハーフタイヤを使うときは、レギュレーションに注意が必要です。レギュレーションでは、タイヤ幅は最低8mm必要です。
仮に、4mm幅のハーフタイヤを作ったとすると、あと4mm足りません。その足りていない4mm分をどうするかというと、ダミータイヤを履かせます。
ダミータイヤは、ハーフタイヤより薄く作ることでタイヤ幅は8mm確保しつつも、実際にコースへ接地している部分はハーフタイヤ分の4mmに出来ます。
ダミータイヤには、普通のタイヤやスポンジタイヤ、中空ゴムタイヤを加工したものが使われます。
ハーフタイヤのメリット
ハーフタイヤを使うメリットは、3つあります。
- タイヤの軽量化
- グリップ力を低くする
- ダミータイヤと合わせることで、無数のカラーバリエーション
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
タイヤの軽量化
タイヤを半分にカットするため、タイヤを軽くすることが出来ます。
タイヤの軽量化を図るには、ダミータイヤにスポンジタイヤや中空ゴムタイヤを使用すると、なお良いでしょう。
グリップ力を低くする
グリップ力が低くなるのは、コースへの接地面積が少なくなるためです。ハーフタイヤにすることで、意図的にグリップ力を落とせます。
そして、グリップ力を落とすことで、コーナーリングを速く出来ます。
コーナーでのマシンの挙動は、ローラーをガイドとして、タイヤを滑らせるように走り抜けます。マシンがドリフトしているようなイメージです。
このとき、タイヤのグリップが効きすぎると、コーナーのスピードが落ちます。
意図的にグリップ力を落とすことで、コーナースピードを極力落とさずに走行出来ます。
タイヤのグリップ力を変えることで得られる効果はこちらにまとめてありますのでご覧ください。
無数のカラーバリエーション
マシンを作るうえで、速さだけでなく、見た目の格好良さを求めることも重要です。
ハーフタイヤとダミータイヤの組み合わせで、多くのカラーバリエーションが出来ます。
何色のタイヤを使うか、とても悩んでしまいます。
ハーフタイヤのデメリット
グリップ力が低いため、加速が悪いことがデメリットになります。
グリップ力が低いタイヤは、一度スピードに乗ってしまえば問題ないのですが、スピードに乗るまでが難点となります。
特に、ゼロスタートとなるスタート直後の加速が一番の課題となります。
公式大会ならデメリットが無くなる!?
ハーフタイヤの最大のデメリットとなる加速の悪さ。
ミニ四駆において、一番加速を必要とするタイミングはスタート直後です。コーナーからの立ち上がりやジャンプ後などは、ある程度の速度が出ているため大きな影響はありません。
実は、タミヤ公式の大会コースでは、ハーフタイヤのデメリットが無くなるのをご存知でしょうか。
なぜなら、公式大会のスタートは、下りスロープになっているからです。
通常、コースを走らせるときはマシンをコースに置いてスタートします。それが、スロープからのスタートとなるので、マシン自体の重さを利用して加速していきます。
これが、ハーフタイヤのデメリットが無くなる理由です。
これらの理由もあり、公式大会ではハーフタイヤが多く使われています。
まとめ
- ハーフタイヤを使うことで、軽量化とグリップ力を落とせる。
- グリップ力が低過ぎて、スタートの加速が悪いことが唯一の欠点。
- タミヤの公式大会コースでは、デメリットが無くなる。
ハーフタイヤは、その性能の良さだけでなく、見た目もとても格好良くなります。
ローフリクションタイヤをハーフタイヤに加工すると、グリップ力が一番低く出来ます。
それぞれの硬さのタイヤでハーフタイヤを作ってみて、性能の違いを楽しんでみてください。