今回紹介するのは、公式大会での使用実績がとても多い、ローフリクションタイヤです。
ローフリクションタイヤは、グレードアップパーツの限定商品として販売されています。しかも、販売されるとすぐに売り切れてしまう人気商品です。
なぜ、ローフリクションタイヤはそんなにも人気なのでしょうか。
今回は、ローフリクションタイヤについて考察します。
目次
ローフリクションタイヤとは
ローフリクションタイヤは、とても硬く、グリップ力が低いタイヤです。
タイヤには、硬さにより、グリップ力と反発力の違いがあります。
上のタイヤほど柔らかく、グリップ力が高く、反発力が大きくなります。下に行くほど硬く、グリップ力が低く、反発力が少ないタイヤです。
- ノーマルタイヤ
- ハードタイヤ
- スーパーハードタイヤ
- ローフリクションタイヤ
ローフリクションタイヤは、販売されているものの中で一番硬く、グリップ力が低く、反発力も少ないタイヤです。
ローフリクションタイヤのメリット
ローフリクションタイヤには、2つのメリットがあります。
- グリップ力が低い。
- 反発力が少ない。
この2つのメリットを詳しくみていきます。
グリップ力が低いことによるメリット
タイヤのグリップ力が低いことで得られるメリットは以下の2つです。
- コーナーでの抵抗が少ない。
- スロープで低くジャンプ出来る。
グリップ力が低いことで、ドリフトするようにコーナーを駆け抜けます。そのため、コーナーでの減速が少なくなります。
また、スロープの頂点でグリップが効きにくいため、ジャンプの飛び出しで踏ん張る力が少なく、結果としてジャンプが低くなります。
タイヤのグリップ力を低くすることで得られる効果は、こちらにまとめてありますのでご覧ください。
反発力が少ないことで得られるメリット
タイヤの反発力は、ジャンプ後の着地に影響します。
反発力が多いタイヤだと、着地でタイヤが反発して安定しません。
しかし、ローフリクションタイヤのように、反発力が少ないタイヤだと、着地で反発しにくいため、着地の安定性が向上します。
ローフリクションタイヤのデメリット
ローフリクションタイヤのデメリットは、以下のとおりです。
- グリップ力が低い。
疑問に思われた方もいらっしゃると思います。実は、ローフリクションタイヤは、メリットであったグリップ力の低さが、逆にデメリットになります。
グリップ力が低いことで一番影響することは、スタート時の加速の悪さです。
ミニ四駆において、速度がゼロの状態から加速するのは、スタート直後のみです。速度がゼロの状態から加速するために、グリップ力が必要になります。
やはり、スタートの加速時において、グリップ力の低さはデメリットになります。
しかし、そのデメリットは、走らせるコースにより変化します。特に、ローフリクションタイヤの場合、公式大会ではデメリットがほとんどありません。
なぜ、公式大会でのデメリットがないのでしょうか。
公式大会では、ローフリクションタイヤのデメリットが無くなる!?
ローフリクションタイヤは、公式大会における使用率がとても高いです。そして、前項でのデメリットが、公式大会では影響が無くなります。
なぜなら、ミニ四駆の公式大会は、スタート台からのスタートとなるからです。
先ほど、速度がゼロの状態から加速するために、グリップ力が必要であると説明しました。
これが、スタート台からミニ四駆を走らせた場合、スタート台自体が下りスロープになっているため、グリップ力による加速はほとんど必要ありません。
むしろ、ミニ四駆の自重で加速していくイメージです。
これが、公式大会でローフリクションタイヤのデメリットが無くなる理由です。
まとめ
- ローフリクションタイヤは硬く、グリップ力が低く、反発力が少ない。
- メリットは、コーナーでの減速が少なく、且つジャンプで低く飛べること。
- デメリットであるグリップ力の低さは、スタート台があれば問題無し。
ローフリクションタイヤは、以上の理由からとても人気があるタイヤです。
しかも、限定商品のため、発売されてもその日に完売してしまうことがほとんどです。そして、一度販売の機会を逃してしまうと数年は再販されないため、入手がとても困難になります。
販売されたら確実に手に入れることはもちろん、予備をストックしておいたほうが良いほどのおすすめ商品です。
皆さんも、ローフリクションタイヤを使って、その効果を確かめてみてください。