スロープは単にグリップ力を抜けば良いってもんじゃない理由。

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大会出場マシンを見てみると、ローフリクションタイヤを履いたマシンを多くみかけます。

確かに、ローフリクションタイヤは近年の立体コースで特に真価を発揮していると言えます。

スロープなどでマシンがジャンプするとき、タイヤのグリップ力を減らすとジャンプが低くなります。このことからも、スロープがある立体コース=ローフリクションタイヤという式が成り立っているように感じます。

果たして、本当にそうなのでしょうか?

確かに、ローフリクションタイヤはジャンプで低く飛ばしたいときには重宝します。そのことについては、こちらの記事でまとめているのでご覧ください。

ローフリクションタイヤ(マルーン)を使ってジャンプの飛距離を抑える方法!グリップ力が飛距離に関係する理由

2018.05.06

しかし、何もジャンプを全て低くする必要はないのではないかと考えています。コースレイアウトによっては、グリップ力を強くしてジャンプで飛距離を伸ばし、さらに着地時にグリップを効かせる加速重視のセッティングも必要になるかと思います。

そこで、今回はスロープ=ローフリクションタイヤという式が成り立たない理由を考察します。

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ローフリクションタイヤは着地の加速が悪い

ローフリクションタイヤを履くとグリップ力を減らせます。それがスロープ頂点でのグリップ力を減らし、マシンがジャンプするときに飛び出す力を減らし、結果としてジャンプを低く、飛距離を短くできます。

しかし、この場合、着地でローフリクションタイヤのグリップ力の低さが仇となります。ローフリクションタイヤはグリップ力が低いため、着地での加速力が低いのです。

そこでまずは、マシンがジャンプ中にどのような状態になっているのかを考えてみましょう。

ジャンプ中は惰性で飛んでいる

マシンはスロープでジャンプする際、後輪がスロープ頂点までグリップしています。そして、前輪が飛び出したあとに後輪のグリップ力でマシンが飛び出します。

マシンがスロープで飛び出したあと、ジャンプ中のマシンは惰性で前に進んでいます。惰性で進んでいるだけなので、速度は低下していきます。

この間、マシンは空中に浮いているため、タイヤの回転に対する抵抗がなく、モーターは最高速まで回転します。

グリップ力の差で着地から再加速までの時間が変わる

惰性で飛んだマシンがコースに着地するとき、タイヤのグリップ力による違いが大きく影響します。

空中でフリーになったマシンは、モーターの回転数は上がっているものの、コースに着地したときのタイヤのグリップ力の違いにより、再加速までの時間が変わります。

グリップ力が高ければ高いほど、着地してから再加速するまでの時間は少なくなります。

逆に、ローフリクションタイヤのようにグリップ力が低い場合は、着地してからもタイヤが空転してしまい、再加速までに時間がかかります。

着地でグリップさせるべきか否か

着地でグリップさせるべきか否か。これが、今回の最大の焦点です。

着地でグリップさせると加速が良くなりますが、もちろんデメリットもあります。

マシンが傾いていて真っ直ぐ着地しなければ、タイヤの角や側面でコースをグリップしてしまい、マシンが斜めになったままコースを走り、その先にコースアウトの危険性があります。

着地でグリップ力を減らせば、着地から再加速までに時間がかかりますが、マシンが多少斜めに入ってもグリップ力が弱いため、コースを無理にグリップすることなくコースアウトのリスクは減ります。

なお、これを解消するのがホイールの逆履きです。例えマシンが斜めに着地しても、逆履きしたホイールのリムがコースに接地するだけなので、無理なグリップを減らしコースアウトのリクスを減らします。

フィンデザインホイールを逆履きするメリットを紹介

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このように、着地でグリップをさせる否かで、どちらもメリット、デメリットがあります。

コースレイアウトに合った選択をする

最終的には、コースレイアウトに合わせたセッティングをすることにたどり着きます。

例えば、ドラゴンバックの手前がストレートで、さらにドラゴンバックの先にもコーナーやバンクがなく、真っ直ぐ飛ばせる可能性があるならば、グリップ力を強くすることで飛距離を伸ばし、着地の再加速を期待できます。

グリップ力を高くするには、ハードローハイトタイヤがおすすめです。タミヤ公式大会の5レーンコースは路面に凹凸があり、JCJCに比べて路面の摩擦が大きいため、ノーマルタイヤではグリップ力が強すぎる傾向にあります。

逆に、ドラゴンバックの手前にコーナーがあり、コーナーを抜ける遠心力によりスロープでのジャンプの姿勢が悪くなる恐れがあったり、またはドラゴンバックのあとが90度コーナーなどのため、マシンを手前に着地させる必要があるときは、グリップ力を低くするとコースに入る確率が上がります。

グリップ力を低くするには、まさにローフリクションタイヤがおすすめです。

このように、コースレイアウト次第で、グリップ力の有無を決めるべきなのです。

まとめ

最終的には、コースレイアウトに合わせたセッティングをするということにたどり着きましたが、実はここにたどり着くことが重要なのです。

なぜグリップ力を変化させるのか。それにより、どのようや効果を期待するのかということまで考えたうえでマシンセッティングをすることで、そのセッティングが正しかったのか否かが判断できるのです。

ただなんとなく、「スロープがあるからローフリクションタイヤを選択すれば良いや」というだけでは、仮に正解だったとしても、まぐれに過ぎないのです。

しっかり目的意識を持ってセッティングすることで、結果がどうであったかという検証ができ、それが次回の改善に繋がるのです。まさにPDCAです。

ミニ四駆は、仮説→検証→改善を繰り返すことで必ず速くなります。

今回のような仮説を立てることで、改造の引き出しを増やすことができ、コースレイアウトに合ったセッティングを選択する幅が広がるのです。

まずは仮説を立てみてて、その仮説をもとにコースを走らせて検証してみてください。結果がどうであれ、その過程を踏んだことでレーサーとしての経験値が増えていきます。

是非、今回の考察を改造の引き出しとして使ってみてください。みんなで、より速いマシンを目指していきましょう!

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